耳が痛い

耳が痛い症状はあらゆる病気が原因と考えられます。
耳が痛い原因は、ほかの箇所から痛みを生じている場合もありますが、基本的には耳鼻科の疾患として考えます。

考えられる病名

耳鼻科における疾患として耳の痛みを感じる代表的なものを解説します。
外耳炎、中耳炎、内耳炎など耳の内部で炎症を起こしたものや、鼻づまりなど風の症状から来る耳の痛みもあります。
また、脳関連の病気であることも考えられます。

原因

耳の痛みは基本的に耳の外側ではなく内側に起きた炎症から生じることが多いです。
ウイルスや細菌などによる感染症で痛みが発生します。
また、耳かきなどのようなもので鼓膜を傷つけたりなどした場合や、耳垢が溜まりそれが刺激となって、耳の痛みの原因になってしまいます。
さらに顎や歯の不調の場合も耳に痛みを訴えるケースもあります。
ただし基本的には耳の内部で起きた炎症によるものなので、耳の痛みを感じたら、耳鼻科で適切な検査や診断を仰ぐのがベストです。

耳の病気

①外耳炎(外耳道炎)

外耳の通り道に起こる炎症であり、耳の中を毎日のように耳かきや綿棒で掃除して刺激を与えている方に多い病気です。
自分で確認する方法は、耳たぶを引っ張って痛みを感じるのは外耳道炎の可能性が高いでしょう。
軽症の場合は、耳のかゆみを感じるくらいですが、かゆいからといって耳かきを続けていると悪化して、耳痛やひどいときは耳垂れといった症状が現れます。
外耳道炎は放置しておくと中耳炎を併発する危険があります。

・対策
耳のかゆみを毎日のように訴えるようになったら外耳道炎を起こしている可能性が高いです。
その場合、耳がどれだけかゆくても耳掃除を止めることが必要となります。
また、耳鼻科に行くと抗生物質の内服薬や点耳薬が処方されます。

②急性中耳炎

中耳に炎症を起こし、耳に激しい痛みが起きる病気です。
子どもがかかりやすく、黄色い膿の溜まった鼻水が出た後、細菌が耳管を通して中耳に入ることで発症します。
大人の場合は風邪が原因というよりは、既述のように耳掃除のやり過ぎで外耳道炎から進行し、奥の中耳に炎症が進んでなることが多いです。
耳と鼻は耳管と呼ばれる管でつながっているので、風邪で鼻水がひどいときに強く鼻をかみ過ぎたり、鼻をすすることが原因にもなります。
急性中耳炎は悪化すると中耳に膿が溜まって、痛みだけでなく難聴も起こります。
加えて鼓膜に圧力がかかるようになって眠れないほどの激痛を生じるようになるので早めの処置が必要となります。
鼓膜が圧力に耐えられない状態になれば鼓膜に穴が空き、耳垂れが出てきますが、基本的に鼓膜が破れると耳痛自体は軽くなることが多いです。

・対策
中耳炎は温まると悪化するため、しばらくお風呂には入らないでください。
耳に水が入らないように、ラップや耳カバーで保護をした上で、シャワーでさっと済ませるようにしましょう。
子どもの場合、痛みが強いときは耳の後ろを氷枕や保冷材を使って冷やすといくぶん楽になるでしょう。
症状が軽度から中度の場合は、抗生物質の内服によって治していきます。
重度の場合は鼓膜切開をしなければなりません。

③滲出性中耳炎

滲出性中耳炎は鼓膜の奥の中耳に滲出液が溜まってしまい、耳が塞がれたような感じがしたり、聴覚が悪くなったりする病気です。
小児や中高年に多い病気とされています。
子どもは、この症状が起きる前に黄色い鼻水が続いて風邪を引いている場合や、アデノイドや扁桃の増殖によって耳管が潰されて発生することが多いです。
中高年の場合は上咽頭の炎症が原因で耳管の障害を起こしてしまいます。
また上咽頭による腫瘍から滲出性中耳炎になるケースもあります。

・対策
黄色い鼻水が出ているときは、まずその治療を行うことが第一です。
また、鼻から耳管へ空気を送り、中耳に溜まった滲出液を出します。
難聴がひどい場合も、鼓膜切開を行い、中耳の滲出液を出します。
しかし鼓膜切開をしても再発することもあり、このようなときは鼓膜にチューブを入れて滲出液が溜まらないようにします。

④真珠腫性中耳炎

難聴、耳垂れが起こり、めまいを起こすこともある病気です。
数年放置しておくと骨を溶かしてしまい、中耳のみならず外耳道や内耳、脳にまで進行する恐れがあります。

・対策
耳鼻科で診断された場合は、即手術を行います。

⑤外耳道損傷

耳掃除をしているときに耳かきによって外からの力が加わることで、外耳道に傷を付けてしまうことです。
最初は傷みと出血がありますが、時間の経過とともに痛みは治まります。
しかし、耳が塞がれたような感じになったときや、聴覚に異変を感じたときは鼓膜損傷を疑う必要があります。

・対策
血液塊をそっと除去して、消毒薬や抗生剤の軟膏などを使って細菌感染を防ぎます。

⑥顎関節症

顎の関節が炎症を起こした状態で、関節がスムーズに動かなくなります。
歯並びがもともと悪い方や虫歯によって痛みを抑えるために無理なかみ方をしていると起こります。
肩こりやストレスなどで起こるケースもあります。

・対策
消炎剤で治療することもあります。
顎関節症は歯科や口腔外科の受診を行います。

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